2017年10月19日
譜面紹介「HARDCOREノ心得」編
ドンだーのみなさん、こんにちは!
譜面ジャーのヤマグチです。
今年は暖秋だな~と油断していたら、突然の気温の急落っぷりにビックリ!
ここのところ秋雨も続いていますし、秋っぽくなりましたね。
さて秋といえば、太鼓の秋!(無理やり)ということで今日も元気に譜面紹介していきますよ~!
今回はごほうびショップ「イエローVer.秋」でゲットできる楽曲「HARDCOREノ心得」になります。
譜面を担当したのは期待の新人譜面ジャー「えむけぴ」さんです!!
ということで自己紹介からよろしく~♪
みなさん初めまして!
太鼓チーム新人譜面ジャーの「えむけぴ」です!!
「初めまして」が本当に文字通り初めましてなので、少しドキドキしています…。
と、それはさておき。
詳しい自己紹介は、いずれヤマグチさんから「譜面制作よもやま話」の依頼が来るかと思いますので、
改めてその時に!
本日は、イエローVer.秋のごほうびショップ曲、そして段位道場のお題に採用された(衝撃)、
「HARDCOREノ心得(はーどこあのこころえ)」について制作裏話をしていきます!
この楽曲、私が気付いた頃にはすでに作曲者のDJ Myosukeさんとやりとりが進んでおりました。
「Myosukeさんの曲が来るのか!」なんて、当時は遠くから眺めているだけでしたが…。
更に時は経ち、いざ完成曲を聴くと、今までの太鼓の達人にありそうでなかった
バキバキな曲に仕上がっていてこれまた感動。えむけぴは涙腺が弱いのです。
「譜面制作できるものならぜひ手掛けたい!」と立候補したところ、
光栄なことに担当させてもらえることになりました!!
そういう経緯から今回受け持たせていただいた「HARDCOREノ心得」譜面制作について、
いくつかテーマを挙げながら語っていこうと思います。
基本的におに譜面の話になりますが、他の難易度ももちろん愛をこめて作っているので、
そちらもぜひプレイしてみてね!ノリノリですよ!!
試聴動画も用意しています!BGMとして流しながら読んでみてください!
1にハーコー 2にハーコー 3・4がなくて 5にハーコーオオオオ!
「HARDCOREノ心得」、曲の内容や展開がすごく面白い&濃い曲でしたので、
譜面リーダーとも話し合った結果、譜面のテーマは「ネタ&ガチ」をイメージして作っていきました。
「ネタ譜面」と言うと語弊がありそうですが、今回は「見た目が派手」のニュアンスで使っています。
要所要所でド派手なサウンドエフェクト(効果音)が使われているので、
それに合わせて、ピンポイントなスピード変化をかけて表現してみています。
▲ドンやカツの音符を追い越してズアーーッと流れていく速い連打音符や、
▲ドンやカツの音符に隠れてヌルッと現れる遅いふうせん音符などなど。
ドンやカツの音符の方は、元テンポより高速で流れてくることはないので、
その辺りは安心して(?)チャレンジしてみてくださいね!
そして、お気付きだとは思いますが、どんちゃんや踊り子が曲の展開に合わせてノリノリで踊ってくれます。
彼らの動きが曲調に合わせて踊ってくれるように、色々と試行錯誤して調整してみました。
プレイ自体には大きく支障のない部分ですし、譜面内容のみでなく画面全体で曲調を表現できるので
この変化の利用を今後も考えていきたいです。
「HARDCOREノ心得」は、曲調自体が充分にボス感をまとった曲になっていました。
絶妙なテンポ感、声ネタや曲の展開の多さ。そして音の細かさなどがまさにそれですね。
「ボスらしい難しさは備えつつ、曲・音を存分に活かした譜面にしよう!」と考えながら作っていきました。
特に音の細かさの点では、いわゆる32分音符が随所で使用されている曲になっています。
曲を聴いてみたところ、「全部の音を拾って譜面を作るととんでもない譜面になる…」ということに気付きました。
▲34小節は最終的にこうなりましたが、実はキックが32分音符で常になっています。恐ろしや……。
果たしてそんな譜面は望まれているのか、かといってこのボス感ある曲で全てを無視したものか、と考えまして…、
「32分音符は、しつこくない程度に、アクセントとして要所にはさむ」という現在の形になりました。
また、今回の曲は難易度の方向性として、
「ボスとしての貫禄を持ちながら、キモチイイ演奏感も抜群にある譜面」を目指していたので、
いい程度の量を選択できたのではないかと自負しています!
(やっていただけるとわかると思うんですが、実はこの譜面は24分音符の方が難しい配置です)
上のテーマの「ガチ」にもつながりますが、「HARDCOREノ心得」の譜面制作について、
様々な譜面の配置にこだわりを持って作っていきました。
以前、太鼓の達人公式ブログでも話題に挙がったことのある、「音楽的配置」と「ゲーム的配置」に分けて話してみましょう!
この譜面の大半は、キック(バスドラム)の音に合わせてドン音符を置いて、カツ音符で肉付けしています。
これは太鼓の達人ではよく見られる手法(「きたさいたま2000」のサビなど!)だったりします。
今回はキックのバリエーションが豊かで、それを拾うだけでも譜面が出来上がるレベルでしたので、
カツ音符をうまく追加して味付けをしていきました!
特にわかりやすいのが序盤ですね!
▲例えば「おに」と「むずかしい(キックそのままの譜面)」の1小節目を比べるとこんな感じ。
その他にも序盤の「ッハッハ ハーコー!」地帯や12分音符地帯など、ある程度キックのリズムに沿って置いています。
ぜひみなさんも、「ここにもそんな置き方がされてる!」など探してみてください!
最後のサビでは、太鼓の達人らしい「独自のリズムを作る」でラストへの駆け上がりを狙ってみました。
その中でもこだわったのが、「ドドドカッ(16分)」と「ドドドカ(24分)」の配置です。
▲参考に並べてみました。似てるけど1ヵ所だけ違う!
小節中の同じ位置から始まり、動かす腕の運びも一緒なのですが、叩くべき速さが異なります。
これは「16分と24分の違いをしっかり理解しているか」を問う置き方になっています。
実はこの配置、あの「万戈イム-一ノ十」のとある譜面の置かれ方を取り入れたものです。
▲「万戈イム-一ノ十」の例の場所。初めて見たときに感銘をうけました。
こちらの方では「カカカカッ(8分)」と「カカカカッ(12分)」なのですが、
ちゃんと理解していないと不可になっちゃう、なんて置き方は大変面白いと思っていました。
簡単に使える配置ではないと思うので、今回はこうして上手くあてはめられることができて良かったです!
おにのコンボ数下二桁は「85」を狙った話だったり、
声ネタに合わせて大ドン音符の数を合わせてみたり、
段位道場「名人」課題曲選定で候補に挙がったと聞いて驚いたり、
盛り上がりの推移に合わせて小節ごとのドン音符の数を調整したり、
疑似的に動きが停止するような演出をしてみた話だったり、
とある大音符まで全てが良の時ちょうどクリアに届いたり、
「コ音符」はある意図で使っていなかったり、
他にもまだまだゲーム用語盛り盛りで語りたいことはたくさんありますが!!!
てんこ盛りな内容になっちゃったので、ぼちぼちしめちゃいますね!
太鼓の達人における「譜面」というのは、間接的とはいえ、
プレイヤーのみなさんとゲームを通して大きく関われる要素の一つです。
なので、自覚もしていますが、普段の仕事の中でも更に気合を入れて制作にあたっています。
また、今回の「HARDCOREノ心得」は段位道場と同時のタイミングにて登場と、インパクトがとても大きかったですね。
そのような背景もあり、ネット上や実際にゲームセンター等、いたるところで反応をいただけています!
これは、譜面制作者、そしてものを作る身に置いている者としてとてもとても幸せなことだと思います。
これからも、太鼓の達人のいろんな”新挑戦”をドンドコ作っていこうと思っています!
そして最後に、私えむけぴが作った譜面の一部を紹介させていただきます。
「未来はジョー!ジョー!」
「めざせポケモンマスター ‐20th Anniversary‐(表/裏)」
「SHINY」
「YouTubeテーマソング」
「INSPION」
まだ未発表のゴニョゴニョなどなど……。
詳しい紹介は、冒頭の通り改めてよもやま話の時に!
長くなりましたが、この記事を読んだあなたは、もう譜面に挑む心得はばっちりゲットしたことでしょう!
さっそくゲームセンターで、HARDCOREヲ心得ちゃってください!!
(「どんメダルで解禁してみてね!」の意)
私も名人合格を目指してがんばりますよ~~~!
ということで、先ほどプレイしてきました!
……………。
自己ベストは、もうちょっといいんですよ!!
それではまた!!
はい!ありがとうございました!
初登場からかなり濃い内容になりましたがいかがでしたカッ?
太鼓の腕前もさることながら、譜面の制作にも強い愛を感じますね!
譜面リーダーの指導の下、ドンドンと譜面制作のイロハを学んでいるようですのでこれからに超期待!!!
ということで、本日はここまで!
「HARDCOREノ心得」をゲットしていない方は、ごほうびショップでぜひぜひゲットしてくださいね~!
P.S.「えむけぴ」さんへ
よもやま話お待ちしてます。
ごほうびショップの譜面紹介に関する過去記事はこちら